ダッシュが、新潟県初の民間総合スポーツクラブとして産声をあげたのは、昭和58年のことです。
地元の方の健康増進とスポーツを楽しむ場として、設立されました。
そして、私たちクラブの歴史には、もうひとつ誕生の瞬間があります。
その契機となったのは、平成16年7月に新潟を襲った豪雨災害でした。
五十嵐川の決壊により水没する施設を目の当たりにして、ただただあ然とすることしかできなかったスタッフ。
そんな、暗い気持ちで日々を過ごしていたとき、復活のエネルギーと前に進む勇気を与えてくださったのは、
ほかでもない地域の皆さまでした。
そんな皆さまの熱い想いと支援があって、いまのダッシュがあります。
あのときを境に、私たちは、地域の皆さまと共に歩むこと、そして、たとえ微力であっても地域に貢献することを、
それまで以上に、強く意識するようになりました。

私たちが、これまでも、そして、これからも大切にして、すべての基本としておきたいこと、
それが「水の専門店」としての役割です。
水泳というスポーツを通して、無限大の可能性を秘めた子どもたちの身体と心を育てていくこと。
水という身体に優しい環境の中で、楽しくかけがえのない時間を生み出すこと。
人と人の温かな輪を、少しずつ広げて、優しい地域社会をつくりあげていくこと。
「7つの育」「ダッシュオリジナルビタミン」「人間力の向上」「一会員一物語」そして「生きがいづくり」など、
私たちが、これまで掲げてきたテーマは、「水の専門店」を基本としたアプローチです。
スイミングの泳法を教える専門家としてだけではなく、水と子どもたち、水とシニア、水と社会に接点をつくって、
地域社会に貢献できる水のプロフェッショナルを目指しています。

こうした地域貢献活動の一環としてスタートさせた活動に「MOVE」があります。
水害の年にスタートしたMOVEは、幼児水泳発表会、アスリート講習会、市の開催や安全水泳（着衣水泳）、救急法指導（災害時のシミュレーション）、クリーン活動など、水に特化したイベントがメインでした。
そして、新しい陣容でスタートするダッシュは、MOVEを「NEXT MOVE」と名称を変え、これまでのメイン・イベントに加えて地域の産業界やメディア界とコラボレーションする、新たな試みにトライしていきます。

私たちダッシュは、決して器用でも、雄弁でも、また、宣伝の上手な企業でもありません。
私たちをこれまで支えてきた原動力は、地域の皆さまの心ある応援や支援、そして、スタッフ一人ひとりの内に秘めた熱い想いです。
なにごとにも、スタッフが一丸となって、文字通り、一生懸命に全力でものごとに取り組み、おかげさまで多くのダッシュ・ファンの方に恵まれました。
いつの日か、オリンピックの表彰台の一番上で手を振る選手を育てること、
そして、この国の真のリーダーを育てること。
そんな壮大な夢に向かって、一緒に歩んでほしいダッシュなのです。